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スタッフ同士の人間関係「周囲の人に対して気になる事」

 

今日のお話

「周囲の人に対して気になる事」

 

 

最近、スタッフが他のスタッフに対してあーだこーだ言っているので、

今日は「周囲の人に対して気になる事」についてお話します。

 

 

・入社5年目の「みんなのお姉ちゃん」的スタッフが、

入社2年目の後輩に対して最近、仕事に集中できてないんじゃないのかと指摘する。

 

 

・サロン内でトップの売上をあげるトップカウンセラーのスタッフが、

入社3年目のスタッフに「なんでいつもオーナーに叱られるような事を言うの?」

と指摘する。

 

 

・売上を上げるのは不得意だけど、会社の事をいつも一番に考えてくれる

サロン風紀委員のスタッフが一番勤務歴が長い先輩の「ずるがしこい所」

「やり方が汚い」所にいらついている。

 

 

人生の3分の一の時間を費やす「職場」という空間の中で、

「人間関係」についてあれこれ悩むのは良くあることだ。

 

それは、家族や友人においても同じ事が言える。

 

自分の周りにいる人は、

同じ波長の人間同士が引き寄せられるようになっている。

 

 

その波長の人間同士の中で、

「あなたに丁度いい」問題が起こるのだ。

 

まず、大前提として、

「自分の考え方や価値観が違う人がいる」ということを知る

という訓練。

 

②相手の気になるところ、いらつくところ、許せないところは、

全て「自分を知る」ために持たされている感情ということ。

 

③最終ゴールは、「争わない」「比べない」「否定しない」

自分の中に落とし込みその人に「愛」を持って接する事ができるかどうかの

訓練で在ると言う事。

 

この「人間関係」のもやもやが、

全て自分を成長させるために起こっていて、

 

そんなつもりはないけど、

「自分を苦しめている」もしくは「自分を認められてない」

部分を気づかせるために起こっているいわば、

「あなたへのギフト」であるという事を知って貰えればいいなって思います。

 

 

まず、

後輩の仕事を見ていてミスやクレームが立て続けに起こっていたので

「最近、あの子、仕事に集中できてないわ」と

お姉ちゃん的スタッフがジャッジしました。

 

そして、後輩に「あなた、最近仕事に集中できてないんじゃないの?お客さんからクレーム来るし、ありえないミスを連発するし」と注意しました。

 

・まず、「自分が口に出した事は、自分の耳に聞かせたい事」です。

最近、仕事に集中できてないのは自分なのかもしれません。

 

 

・そして、なんでその事に執着するのかというと、

あなたは人一倍「面倒見が良い」からです。

 

クレームやミスを起こす後輩を何とか助けてあげたいという

気持ちが強いのでしょうね。「やさしさの表れ」でしょう。

 

・そして、最後に「仕事に集中出来てない事はダメな事だ。

集中しないからミスやクレームを起こすんだ」という、

その人の考え方、価値観の押しつけをしていると言う事です。

 

厳しい事を言いますが、それはあなたの価値観であって、

相手の価値観ではない事がほとんどです。

 

また、あなたはそれを「ダメな事」とジャッジしていますが、

それをどう判断するかは、「相手の問題」だということ。

 

そして、それはあなたの「面倒見が良いところ」

「相手を思いやる優しい気持ち」があるってことです。

 

その後輩にいらっとする、もやっとする、この感情は、

実はあなたが、あなたに対して向けている感情で在る事を知って欲しいのです。

 

結論

あなたは何でも「完璧」にこなさないと気が済まない所があるのでしょうね。

それはとても素晴らしい事。でも、いつも「完璧」でいようとする自分に

「甘える」事も許さず、「完璧じゃない自分」に文句をつけていませんか?

 

 

考え方や価値観が違う人間に、自分の考えを押し付け相手を否定すると

相手が苦しむだけではなく、あなた自身が苦しむ事になります。

 

仕事に集中できない時があっても

いいんじゃないでしょうか?

 

人間だもの、そんなときだってあります。

 

相手の事を心配するなら、

「最近ミスが続いているね、仕事に集中できてないのかな?

困った事があったら、何時でも相談してね。

次の接客は私が心配だから付き添わせて貰うね」

と言えたら素晴らしいですね。

 

ポイントは、

「あなたの事が心配だから次の接客付き添うわね」ではなく、

「私が心配だから付き添わせてね」という、

「自分がして欲しい事、したい事」として相手に伝える事です。

 

「心配」なのはあなたの価値観です。

「相手を否定する言葉」「相手をジャッジする行為」は

あいてにとっては辛いだけです。

 

 

次の事例:「なんでいつもオーナーに叱られるような事を言うの?」

 

A:その子の考え方

あなたっていつもオーナーを怒らすような事言うよね。

そろそろ分かった方がいいんじゃない?

そうやってしなくてもいい余計な事をするから、裏目にでるんだよ。

もっと世渡り上手になったらいいのに。

毎回、怒られてかわいそう。

 

B:言われたスタッフの考え方

私は、怒られたって思ってないんだけどな。。。

自分の未熟な部分をいつもオーナーに気づかせて貰ってる。

私が余計な事を報告するからってあなたは言うけど、

私は報告に余計な事があるとは思わない。

逆にあなたはいつも報告しないよね。

それはオーナーに言わなきゃいけないでしょっていう内容なのに

全然、報告しないじゃん。

怒られてかわいそう?

いやいや、成長させて貰える言葉をくれるから私は喜んでるんだけど。

 

ポイント

両者の意見と考え方が全く違うのが笑えちゃいます。

 

Aのスタッフは、

・怒られる事が大嫌いです。

・報告も好きではありません。

・そして怒られている人をみると「かわいそう」って憐れむのです。

それはAのスタッフの価値観です。

 

Bのスタッフは、

・とんだ勘違いで自分を「否定」された事に納得がいってない様子です。

・先に相手に「否定」をだされたので、あなたは普段報告しないのはどうかと思いますよって「否定」返ししちゃってますね。

結論、ふだんあなたは、あなたの事を自分自身で「否定」してしまっているんでしょうね。相手がただ、勘違いしているというだけの話です。

「え、私、全然怒られてないよ。足りないところを気づかせて貰ってるんだー、

えへへ」って笑えてあっけらかんと言えたら、相手はきょとんとして何も言えなくなるでしょう。

 

ただただ、「考え方、捉え方」が違う人同士で話しているだけなんですから。

 

最後の事例:

「ずるがしこい所」

「やり方が汚い」所にいらつく。

 

まず、このスタッフは正義感が強く、会社愛が人一倍強いのでしょう。

そして、人間の「ずるいところ」を嫌っていますね。

 

私がいままでたくさんのカウンセラーを見てきて、

「ずるがしこい」スタッフって、カウンセリング力が高いです。

 

お客さんの言わんとするところ、どうやったら契約してくれるか

その答えを知っているので、その能力を最大限に活かします。

 

まあ、シンプルに言うと「要領がよい」のです。

自分の「武器」を知っているのです。

 

「ずるがしこい」=働き方もずるがしこく、要領がとても良い。

 

入りたくない予約は、後輩に担当させる事が上手だし、

やりたくないお客様にはどうやったら自分が入らなくてもいいか完璧に段取りします。

高い賃金を獲得するため、賃金で評価されるところしか頑張らないを徹底します。

 

そんな仕事の「やり方」をみて、要領があまり良くない、自信が無いスタッフは

「納得」行かないこともあるでしょう。

 

でも、それを相手に意見をするのは「押しつけ」になってしまいます。

あなたが本当はその能力を持っていて磨かせたいから近くで起こっているのかもしれません。

 

そもそも、人間って「ずるがしこい」のは当たり前なんじゃないかって思います。

 

誰だって自分がかわいいし、

自分の家族を一番に考えるでしょう。

 

危機的状況に陥れば、

他人の事より、自分の事、家族の事を守るのは当たり前の事です。

 

相手の行動にケチをつける前に、

まずは、自分って誠実で誰よりも会社の事を愛しているんだと

自分の性質を知りましょう。

 

それが出来ない人間がいることも知りましょう。

 

そして人の事をあーだこーだ詮索しないで、

人間って良いところもあれば悪いところもあるのが当たり前。

それをジャッジしないようにしてみましょう。

 

あなたは、自分の悪いところ、出来ないところも受け入れられるようになり、

今よりもっともっと自信が持てるようになりますから。

 

 

 

「周囲の人に対して気になる事」は、

全ての人間を成長させてくれるお試しゲームです。

 

サロン内で起こる人間関係のあーだこーだは

サロンを

人を

成長させてくれる、ギフトです。

 

「自分の考え方や価値観が違う人がいる」ということを知る

という訓練。

 

②相手の気になるところ、いらつくところ、許せないところは、

全て「自分を知る」ために持たされている感情ということ。

 

③最終ゴールは、「争わない」「比べない」「否定しない」

自分の中に落とし込みその人に「愛」を持って接する事ができるかどうかの

訓練で在ると言う事。

 

これが出来る人間に皆がなってくれたら、

あなたのサロンはとても人間力の高いサロンになるでしょう。

 

長くなりました。

今日はこの辺で。